女子高生の次はヤナセの隣の畑

ミゾ山くんとの会話の続き。


「高原野菜のほうがいいなぁ、やっぱ聞こえが良い」
私は言い張った。
「あれは別に、場所が高原ってだけだね」
彼にはかなり苦い思い出らしい、2週間ほどの農業体験。眉間にしわが寄る。
「ミゾ山くん、世田谷区あたりを車で走ったことある?」
「ないこともないと思うけど。世田谷がなにか?」
「何号線か忘れたけっどさ、ヤナセの隣あたりにキャベツ畑があるっとよ」
ヤナセ、ベンツ並んじゃって?」
「私だったら迷わず畑なんぞにしないでマンション建てとるがなー」
「うわー、金に目がくらんでるね、おねえさん」
「でも、金持ちが道楽で見せびらかしたようにやってる街道沿いの一等地でキャベツ畑ってどーよ。排ガスもうもうだべや? たとえ無農薬有機野菜♪とかでも、喰いたいか?」
「うーん、高原野菜同然、パスだね」


中国野菜がどうこう言ってるけど、日本だってわっかんないよー。作ってんの外人だもん。
と、実体験してきたミゾ山くんに教えてもらった。
実際に私たちは何を食べているのか本当はわからないのではないだろうか。

しかし、やっぱり、貧乏には勝てないので、安けりゃなんでも喰います。
貧乏抜けるまで、スタンス変わらんよ。変えられないよ。