モエミちゃんの場合

イェミくんの奥さんのモエミちゃん(仮名)は屈託のない人である。
歳は私より5つくらい下だけど、まるでお姉様のような存在。
美容院では、気に入るまで直させる根性の持ち主。
私はいつも、かなりな羨望のまなざしでモエミちゃんのこと見てる。


彼女とは、152センチ同盟を結んでいる。文字通り、背丈がそれだけしかない悲しき同盟。しかも仲間が一向に増えない。


背が小さいなら足も小さいだろうと思って、ある日、私はメールを飛ばした。
それというのも、なかなか自分に合うサイズの靴がABCマートやデパートなどに売ってないことからだった。
「モエミちゃん、靴どうしてるぅ?」
「スカイちゃん、いくつ? 私、足、けっこう大きいんだー」
けっこうこの時点でびっくりしてしまった。勝手に彼女も自分と同じくらいだと思い込んでいたから。
「私、ぎりぎり22センチかなー。でも、物によると22でも大きくて、なかなか売ってないんだよねー」
「ぶっ。わたくし、25センチでごわす!」
「デ、デカー!」
安達祐実のプロフィールに「身長153センチ、靴のサイズ22.5」ってなってたから、そんなもんだろーふむふむって思ってたのに!
身長が152センチで、足が25センチ……。ありえねえ。
「デカイ言うなぁー。でもね、ふふふ、オカマちゃん専用のお店でいいの売ってるんだー」
さすがモエミちゃん。そういう店にずかずか入っていけるのね。(想像ではそういう店って新宿)


足のサイズってのは、肘の内側の腕の長さと同じだっていうから、モエミちゃんは腕、長いんだろうなー。なんかいいなー。
関係ないけど、間抜けの小足なわたくしスカイは、夏場はサイズがあまり関係のないミュール愛好者。そしてもちろん腕は短い。